開幕式でフン首相は、世界経済・技術・グローバルパワーの基本的なルールが再編されつつある今、ASEANは発展の歴史における転換点に立っていると強調しました。技術が競争力を、AIが生産性を、データが権力を、グリーン転換が発展モデルをそれぞれ再定義しつつある中、ASEANはこの流れの積極的な主体とならなければならないと訴えました。そのうえでフン首相は次のように述べました。

(テープ)

「ASEANは結束・自立・多様性の中の統一という、これまでの成功を支えてきた精神を引き続き発揮しつつ、より創造的なアプローチで臨む必要があります。価値観では一致しながらも行動では機動的に、原則では揺るぎなくとも方式では革新的に、そして新時代の変化を前に能動的に好機を創り出していくことが求められます。」

ASEAN共同体ビジョン2045の実現に向けて、首相はASEANが三つの戦略的な高みを目指すべきと提案しました。

第一に、ASEANはグローバルな潮流を形成する側に立ち、対話の中心・協力の焦点・信頼の拠りどころとなること。

第二に、ASEANは単なる生産拠点ではなくイノベーションの中心地となるべきであるとし、次のように語りました。

(テープ)

「ASEANは技術を使う側にとどまらず生み出す側に、サプライチェーンが通過するだけでなくバリューチェーンが生まれる場所にならなければなりません。そのためにASEAN独自のデジタルエコシステムの構築に向け、科学技術・イノベーション・デジタル経済・人材育成への投資を強化し、国際標準の形成にも積極的に貢献していく必要があります。」

第三に、ASEANは国家の集まりにとどまらず、人民一人ひとりの共同体でなければならず、その成功は若い世代の機会、女性の役割、脆弱なグループへの保護によって測られるべきだと強調しました。

最後にフン首相は、ベトナムの未来はASEANの未来と一体であるとしたうえで、ベトナムは未来を切り拓く志をもってASEANとともに歩み続け、平和・安定・繁栄ある地域の構築に貢献していくと表明しました。