(VOVWORLD) - 19日、ハノイで開催中の第15期国会第10回会議で、政府は初めてとなる「人工知能法案」の草案を国会に提出しました。
法案は、安全で開かれたイノベーション環境を整え、人工知能をベトナムの最重要戦略技術として発展させることを目指すもので、テクノロジー企業の間で大きな期待が寄せられています。
遺伝子解析企業「ジェネティカ」のCEO=最高経営責任者のカオ・アイン・トアン氏は次のように述べました。
(テープ)
「AIの発展に関する法的枠組みが整うことで、生活に応用される製品の開発だけでなく、投資家を呼び込む大きな機会にもなります。明確な枠組みがあれば、投資家はベトナム製品に信頼を置き、資金を投入し、国外展開にもつながります。法的枠組みこそが、ベトナムのAI製品を世界に羽ばたかせる土台になります」
AIVA Group AI の会長、カオ・スアン・ホアイ・ヴオン氏は、AI法案が国際基準に沿って策定され、創造性を促しつつ、リスク管理にも配慮していると評価しました。
(テープ)
「規定は明確で透明性があり、実行しやすいものでなければなりません。AI分野のスタートアップにとっては、税制や政策面の支援を通じ、迅速に創造性を発揮し、質の高い製品を生み出せる環境が重要です。国民にとっても、法律が分かりやすく、実行しやすいことが求められます」
人工知能法案は、今回の国会会期中に可決される見通しで、成立すれば、ベトナムは世界でも初期の段階でAIに特化した法律を持つ国の一つとなります。