ASEAN首脳会議の議長声明 新型コロナ対応と経済回復への努力を訴える

(VOVWORLD) - 26日、2021年のASEAN議長国であるブルネイの主催により、第38回と第39回ASEAN首脳会議は議長声明を発表し、閉幕しました。
声明ではASEAN共同体とその中核的な役割、コンセンサスを強化し、共通の試練の解決、新型コロナ収束後の全面的な回復の推進を目指すとしています。また、ASEANはACRF =ASEAN包括的リカバリーフレームワークに盛り込まれた5つの戦略である医療システムの補強、人間の安全確保、域内市場の潜在力の最大化、広範な経済統合、全面的なデジタル転換を推進し、持続可能な将来に向けると訴えられています。

会議で、共に関心を持つ地域と国際問題が取り上げられ、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海問題について協議が行われました。ASEANのいくつかのメンバーは同海域で行われた一方的な現状変更活動などは信頼低下、緊張のエスカレートを招き、地域の平和、安定、安全保障を脅かす恐れがあると懸念を示しました。また、ASEANと中国の関係が絶え間なく改善されていること、COC=海上行動規範の交渉が実質的かつ効果的に推進されていることを歓迎しました。さらに、これまで、ASEAN加盟諸国とパートナー国がASEANの新型コロナ対応基金に2580万ドルの拠出を公約したとしています。

今回、ASEAN旅行回廊規制フレームワークや2021年~2025年期のASEAN観光マーケティング戦略、ASEAN循環経済フレームワークなどが採択されました。

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