UNESCO ベトナムの2つの生物圏保護区を世界の生物保護区に認定

(VOVWORLD) - 15日午後、ナイジェリアの首都アブジャで開催されていた第33回MAB-ICC=人間と生態系計画国際調整理事会でベトナム中部にあるヌイチュアとコンハヌン高原にある2つ生物圏保護区がユネスコ=国連教育科学文化機関により、世界の生物圏保護区として認定されました。
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ヌイチュア生物圏保護区は総面積10万ヘクタールを超え、ベトナム、ひいては東南アジアの独特な乾燥林の典型的な生態系に恵まれ、世界の重要な生体ゾーン200か所の一つと評されています。
一方、コンハヌン高原にある生物圏保護区は総面積およそ41万ヘクタールを超え、中部高原地帯テイグエン地方の森林の生態系、動植物相の生物多様性を象徴するものです。この2つの生物圏保護区には現地の少数民族コミュニティの有形・無形文化財の価値が含まれています。
UNESCO ベトナムの2つの生物圏保護区を世界の生物保護区に認定 - ảnh 2ホン・バン大使
ベトナムのUNESCO常駐ベトナム代表団団長のレ・ティ・ホン・バン大使はこの出来事に関し、インタビューに応えた際、これはこの2つの生物圏保護区の自然的・生物的価値と多様な動植物、および現地の少数民族コミュニティの文化価値、並びに持続可能な生物多様性の保存に取り組んでいる地方行政当局と住民の努力に対する国際社会の評価を示すと強調し、次のように語りました。

(テープ)

「UNESCO が私たちの2つの生物圏保護区を認定したことはただの称号であるだけで、環境、生物多様性、生態系の回復、持続可能な開発の推進、住民の生計の確保などに関する構想を実施し、経験を学ぶチャンスでもあります。『2021年から2030年期の国連生態系回復の十年』に入って、新型コロナ収束後の経済社会回復に尽力している背景の中でこれは重要な意義があります。これを通じて、生物多様性、気候変動、世界の持続可能な開発に向けての国際社会の努力に貢献すると公約します。」

なお、これまでUNESCOにより、認定されたベトナムの生物圏保護区の数は11にのぼり、東南アジアでインドネシアに次いで2位に立っています。

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