UNRWAの施設にイスラエル警察が強制立ち入り 国連は強く非難

(VOVWORLD) -UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の施設に、イスラエルの警察などが強制的に立ち入って国連の旗をおろし、通信機器などを押収しました。
UNRWAの施設にイスラエル警察が強制立ち入り 国連は強く非難 - ảnh 1(写真:ロイター)

国連は、国連施設を保護する加盟国の義務を無視するものだとして、イスラエル政府を強く非難しています。イスラエルが占領する東エルサレムにあるUNRWAの施設に8日、イスラエルの警察などが強制的に立ち入りました。

国連によりますと、警察などは、施設の屋根に掲げられていた国連の旗をおろして、かわりにイスラエルの国旗を掲げたほか、通信機器などを押収したということです。

イスラエル側は「債権の回収手続きの一環」だと説明しているということです。

国連施設は国際条約によって不可侵とされ、加盟国が施設を捜索することや資産を押収することは認められていません。

国連のグテーレス事務総長は「国連施設への無許可の侵入を強く非難する」と声明を出し、UNRWAのラザリーニ事務局長も「国連施設を保護する加盟国の義務をあからさまに無視するものだ」と批判しています。

イスラエルはガザ地区のUNRWAの職員の一部が、2023年のイスラム組織ハマスによる襲撃に関与したなどと非難して、ことし1月にイスラエル国内での活動を禁止する法律を施行していて、UNRWAが運営する学校を閉鎖するなど、圧力をかけています。(NHK)

ご感想

他の情報