ソン・キム特使（写真：Yonhap/TTXVN）

韓国外務省の当局者は、アメリカで朝鮮民主主義人民共和問題を担当するソン・キム特使が6月19日から23日まで韓国を訪問する予定だと明らかにしました。

訪問の目的については5月、首脳会談を行ったバイデン大統領とムン・ジェイン（文在寅）大統領が合意した内容を速やかに履行するためだとしています。

また、これに合わせて日本から外務省の船越アジア大洋州局長も韓国を訪れる予定で、キム特使と韓国外務省のノ・ギュドク（魯圭悳）朝鮮半島平和交渉本部長と日米韓3か国による会合を開く方向で調整が行われているということです。

対北朝鮮政策の見直しを終えたアメリカのバイデン政権は外交を通じて非核化の実現を目指す方針ですが、これまでのところ北朝鮮の具体的な反応は明らかになっておらず、3か国は今後の対応について意見を交わすものとみられます。

韓国外務省の当局者はキム特使が南北の軍事境界線にあるパンムンジョム（板門店）を訪れる計画はないと説明していますが、特使に就任してから初めてとなる韓国滞在中、朝鮮民主主義人民共和に対してどのようなメッセージを送るのかも焦点になりそうです。