イエレン米財務長官 破綻銀行以外でも全額預金保護を用意
(VOVWORLD) -アメリカのイエレン財務長官は、破綻した2つの銀行の預金を全額保護する措置をとったことに関連し、より小規模な銀行でも預金の流出が起き、破綻が連鎖するおそれがある場合には、再び全額保護の措置を講じる用意があるという考えを示しました。
イエレン財務長官(AFP/TTXVN) |
イエレン財務長官は21日、アメリカ銀行協会のイベントで講演しました。
この中で、イエレン長官は、経営破綻した「シリコンバレーバンク」と「シグネチャーバンク」の預金を全額保護する措置をとったことに関連し、「預金者と銀行システムの安全性を保つために断固とした決意を示したものだった。特定の規模の銀行を対象にしたものではない」と述べました。
その上で「より小規模な銀行でも預金の流出が起き、破綻が連鎖するおそれがある場合には、同様の措置が正当化される可能性がある」と述べ、再び全額保護の措置を講じる用意があるという考えを示しました。
講演でイエレン長官は「状況は安定化しつつあり、銀行システムは健全さを保っている」と強調していて、市場の動揺が続く中、銀行システムを守るためあらゆる手段を講じる決意を示すことで、金融危機を防ぎたいねらいがあるものと見られます。(NHK)