イスラエル首相とクシュナー氏が会談 ガザ和平計画「第2段階」を協議
(VOVWORLD) - ハマスが要求しているこの戦闘員の安全な離脱については、イスラエル側が受け入れに慎重な姿勢を見せています。
イスラエルのネタニヤフ首相とアメリカのトランプ大統領の娘婿クシュナー氏は10日、会談を行い、パレスチナ自治区ガザをめぐってトランプ氏が提示している和平計画の「第2段階」について協議しました。
イスラエル政府の報道官によりますと、ネタニヤフ首相とクシュナー氏は、イスラム組織ハマスの非武装化やガザの非軍事化、ハマスがガザ統治に再び関与しないようにするための道筋などについて話し合ったということです。
会談の詳細を知る関係者の1人によりますと、議題の中心となったのは、ガザに派遣される国際安定化部隊の問題と、ガザ最南部ラファのイスラエル軍支配地域で地下トンネルに閉じ込められているハマス戦闘員約200人の扱いだったということです。
ハマスが要求しているこの戦闘員の安全な離脱については、イスラエル側が受け入れに慎重な姿勢を見せています。
イスラエル政府の報道官は、ガザにおけるイスラエル治安部隊のいかなる決定も、トランプ政権と協調した形で下されていると説明しました。
また、アメリカのウィットコフ中東担当特使は先週、武装解除と引き換えに戦闘員を安全にガザのハマス支配地域に戻す問題での対立を解消する取り組みが、今後の和平計画にとって試金石になるとの見方を示しました。
しかし、西側外交筋によりますと、イスラエルはガザまたはエジプトに戦闘員が移動する際の安全を保証することに消極的な姿勢を崩していません。
一方、ハマス高官の1人は、この問題について協議が続いており、ハマス側は事態の解決を強く望んでいるとしながらも、「戦闘員の降伏は拒否する」と述べています。(ロイター)