イラン原子力庁長官、「発電量の5割を原子力でまかなうことを追求」

(VOVWORLD) -イラン原子力庁のエスラーミー長官は、「イランは、電力需要の約5割を原子力でまかなうことを追求している」と述べました。
イラン原子力庁長官、「発電量の5割を原子力でまかなうことを追求」 - ảnh 1(写真:AP)

エスラーミー長官は、ロシア・スプートニク通信とのインタビューに応じ、イラン国内の核施設3カ所から、IAEA・国際原子力機関に未報告の濃縮ウランが見つかったとする主張を否定し、「イランはウラン濃縮を続けるが、決してそれを核兵器製造のためには利用しない」と述べました。

その上で、「8000メガワット級の原子力発電所を複数新設し、国内の電力需要の半分に相当する1万~1万6000メガワットをまかなうことを目標にしている」としました。

また、「西側諸国は、他の国が核エネルギーの分野で先進的な技術を手にすることを望まず、彼らの考えでは、この分野におけるあらゆる進歩と発見は、西側の独占的な管理と監察下に置かれるべきだとされている」と述べました。

そして、「イランは天然資源や人材の潜在能力の豊かな国であり、このことが核技術を単独で発展させ、核エネルギーに関する学術教育機関を設立することを可能にした」と述べました。

エスラーミー長官はまた、「NPT・核平気拡散防止条約やIAEAの包括的保障(セーフガード)協定にもとづいて、IAEAはイランに対し、長年にわたって現地査察や監視カメラによる査察を行ってきた。これはIAEA憲章に沿って行われてきた」としました。

その上で、「イランに敵意を抱く体制や国々が、このプロセスを故意に、そして違法に政治化しているが、これは一種の差別である」と述べました。

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