(VOVWORLD) -市民権法に対する抗議デモが起きているインドの首都ニューデリーでデモが激化し、17人が死亡、少なくとも150人が負傷しました。病院が25日夜、AFPに明らかにしました。
暴徒らは首都の複数の場所で建物や車両に火を放ち、記者らを攻撃するなどし、首都での宗教対立による衝突としては過去数十年で最悪の事態となっています。
争点となっている市民権法に対する抗議デモは23日、比較的小規模で始まりましたが、24日から25日にかけてヒンズー教徒とイスラム教徒の衝突に発展しています。ニューデリー北東部では、石や刃物、さらには銃で武装した暴徒らも多数見られました。投石や建物への放火などの暴力行為が拡大しているとの報告を受け、警察は25日、こうした地域での大規模集会の実施を制限する方針を発表しました。
一方、25日にはドナルド・トランプ大統領がデリーでナレンドラ・モディ首相と米印首脳会談を行いました。
市民権法をめぐっては、アメリカを含む海外で、モディ首相がインド国内のイスラム教徒2億人を除外し政教分離をうたうインドをヒンズー教国家に改造することを望んでいるとの懸念が出ています。
モディ首相との会談を終えたトランプ氏は25日、暴動について、インドの内政だと述べました。