サウジアラビア シリアと領事サービス再開に向け協議
(VOVWORLD) - シリアは、12年前に始まった内戦をきっかけにサウジアラビアを含むアラブ連盟から参加資格を停止されました。さらにアラブ諸国はシリアの反政府勢力側の支援に回り、アサド政権との関係が冷え込んでいました。
シリアのバッシャール・アル・アサド大統領=ロイター |
サウジアラビアは、2011年に始まった内戦をきっかけに関係が冷え込んでいたシリアと領事サービスの再開に向けて協議を行っていると明らかにしました。
アラブ諸国の中心的な存在でもあるサウジアラビアがシリアとの関係改善を目指す姿勢を示したことで他の国にも影響を与えそうです。
サウジアラビア政府は23日、国営テレビを通じて、シリアのアサド政権と領事サービスの再開に向けて協議を行っていることを明らかにしました。
ロイター通信は複数の関係者の話として、サウジアラビアとシリアの両国が大使館を再開させることで合意したと伝えています。
シリアは、12年前に始まった内戦をきっかけにサウジアラビアを含むアラブ連盟から参加資格を停止されました。
さらにアラブ諸国はシリアの反政府勢力側の支援に回り、アサド政権との関係が冷え込んでいました。
シリアの内戦をめぐっては、アサド政権が軍事的な勝利をほぼ確実にしています。
こうした中、アサド大統領はことしに入りオマーンとUAE=アラブ首長国連邦を訪問し手厚い歓迎を受けるなど、シリアと一部のアラブ諸国の間で関係改善に向けた動きも出ていました。
今回、アラブ諸国の中心的な存在でもあるサウジアラビアが、シリアとの関係改善を目指す姿勢を示したことで他の国にも影響を与えそうです。(NHK)