写真提供：　Duong Giang

席上、オーストラリアのモリソン首相はこれまでASEAN諸国に新型コロナワクチンおよそ4百万回分を供与してきたが、2022年半ばまでに少なくとも1千万回分を追加供与すると明らかにしました。また、オーストラリアはASEAN向けの5億2300万豪ドル相当のワクチン・アクセス計画と5億豪ドル相当の地域の回復・成長支援パッケージを展開しているとしています。この機に、モリソン首相はASEANの未来のためのイニシアチブを提案しました。

会議でチン首相は新型コロナ対応でのASEAN諸国に対するオーストラリアの支援を高く評価するとともに双方が貿易・投資の回復を進め、企業の互いの市場へのアプローチ、地域のサプライ・チェーンへの参入に条件を作り出す必要があるとの見解を示しました。

また、オーストラリアに対し、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海の平和、安定、安全保障、海上・上空の自由航行の確保に向けてのASEANの努力、及び法の支配原則と1982年国連海洋法条約の順守を支持するよう提案しました。

会議の閉会

に際し、双方の指導者らはASEAN・オーストラリア関係を全面的パートナー関係への格上げで一致しました。