トランプ前大統領の弾劾裁判 来月から議会上院で審理開始へ

(VOVWORLD) -アメリカの連邦議会への乱入事件をめぐり、弾劾訴追されたトランプ前大統領について、与党・民主党の幹部は、議会上院で有罪か無罪かを判断する弾劾裁判の審理が来月から始まると明らかにしました。
アメリカ議会下院は、今月、連邦議会への乱入事件で支持者らによる騒乱をあおったなどとして、トランプ前大統領を弾劾訴追する決議を賛成多数で可決しました。

これについて民主党の議会上院トップ、シューマー院内総務は22日、刑事事件の起訴状に当たる弾劾訴追決議が来週25日に議会下院から上院に送付されると述べました。

そのうえで、検察官役、トランプ氏側の双方が主張などをまとめるための準備期間を経たうえで、来月8日の週から議会上院で弾劾裁判の審理を開始すると明らかにしました。

弾劾裁判の開始時期をめぐっては、共和党が来月半ばに遅らせるよう求めていたほか、民主党内からもバイデン政権の閣僚人事の承認や新型コロナウイルス対策に関わる法案など、重要政策の審議を優先すべきだという意見が出ていました。

シューマー院内総務は、弾劾裁判の開始までは上院で閣僚人事の審議などを続けると強調していて、決議の送付から弾劾裁判まで2週間の期間を設けることで、政権運営への影響を懸念する声にも配慮したものとみられます。
(NHK)

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