トランプ大統領の支持率上昇傾向 バイデン氏は対決姿勢示す
(VOVWORLD) - アメリカで新型コロナウイルスの感染が拡大する中、トランプ大統領の支持率が上昇傾向にあります。
野党・民主党の最有力候補、バイデン前副大統領は有事の際には現職大統領の支持率が通常上がるとしたうえで、ウイルスをめぐる大統領の対応を批判し、対決姿勢を示しました。
アメリカで新型コロナウイルスの感染が拡大する中、政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、各種世論調査のトランプ大統領の支持率の平均値は、27日の時点で47.3%と、就任以来、最も高くなっています。
また、ABCテレビとワシントンポストは、29日、共同の世論調査の結果を発表し、49%が野党・民主党の最有力候補バイデン氏を支持し、47%がトランプ大統領を支持すると答えたものの、両者の差は前回よりも5ポイント縮まってきっ抗していると伝えていて、トランプ大統領の支持率は上昇傾向にあります。
これについて、バイデン前副大統領は29日、NBCテレビに出演し、「危機の時には、大統領の支持率は通常上昇する」と述べ、新型コロナウイルスの感染拡大を実際に食い止めることが重要だと強調しました。
そのうえで、トランプ大統領の初動が遅かったと批判し、「もし自分が大統領ならもっと早く、人工呼吸器やマスクなどの装備をそろえることができた」などと述べて対決姿勢を示しました。
バイデン前副大統領は、民主党の候補者選びでサンダース上院議員に差をつけて、最有力候補となっていますが、新型コロナウイルスの影響で各州の予備選挙が相次いで延期となり選挙集会なども開くことができない状況が続いています。
このため3月のスーパーチューズデー以降、高まった勢いを保とうと、自宅にスタジオを設けてネットを通した発信を強化するなどしています。