(VOVWORLD) - ユニセフ=国連児童基金は、被害にあった生徒は300人を超えるという見方があるとしたうえで、学校や生徒を標的にした襲撃を強く非難しています。
ナイジェリアの警察車両=AFP/TTXVN |
西アフリカのナイジェリアで、武装した集団が学校を襲撃し、多数の女子生徒が連れ去られました。ユニセフ=国連児童基金は、被害にあった生徒は300人を超えるという見方があるとしたうえで、学校や生徒を標的にした襲撃を強く非難しています。
ロイター通信などによりますと、ナイジェリア北西部のザムファラ州で26日、武装した集団が女子の公立学校の寮を襲撃し、多数の女子生徒が連れ去られました。現地では、軍と警察が出動して生徒が連れ去られたと見られる森林地帯で行方を捜しているということです。
被害にあった生徒の人数について、ユニセフ=国連児童基金は声明で、300人を超えるという見方があるとしています。
ナイジェリアでは、2014年に北東部で、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が200人以上の女子生徒を連れ去る事件を起こしているほか、身代金をねらった武装集団による教育現場への襲撃が相次いでいます。去年12月にも寮生活をしていた男子生徒300人以上が一時、連れ去られました。今回の襲撃をめぐって、犯行を認める声明などは出ていません。
ユニセフは「再び生徒に対する襲撃があったことに憤りを感じ、襲撃を強く非難する」としたうえで、武装集団に対して生徒を直ちに解放するよう求めているほか、ナイジェリア政府に対して教育現場の安全確保を進めるよう呼びかけました。(NHK)