フエ国会議長がチュラーロンコーン大学を訪れる

そのなかで、フエ議長は、「今日の世界と地域の背景では、平和の維持、戦争と衝突の抑制と防止は差し迫った要求である。平和、安定は持続可能な開発に向けた土台である。ベトナムとタイ、およびASEAN加盟諸国は、戦略的利益を共有し、対話や、協力、平和的措置を重視しており、国際法を遵守するとともに、ASEANの中核的役割を強化する必要がある」と訴えました。

また、ベトナムとタイとの関係について、フエ議長は、「ベトナムは常に、タイとの戦略的パートナーシップを重視しており、この関係を強化したい意欲がある」と確認しました。さらに、両国関係を発展するための5つの提案を出しました。それらは、政治的信頼と国防・安全保障協力を強化すること、両国の党・国家・議会・市民の協力を実質的かつ効果的に推進すること、「信頼・責任・誠実・互恵協力」という方針に従って、両国の経済協力を新たな発展段階に押し上げること、経済連携を広範に強化するとともに「3つの連携」という戦略を効果的に展開すること、そして、両国間の貿易取引額を250億ドルにするよう取り組むことです。

フエ議長によりますと、過去50年間で収めてきた二国関係の成果を活用した上で、二国関係の格上げを目指して、両国がともに努力する時が来たということです。フエ議長は次のように語っています。

（テープ）

「世界情勢が迅速かつ複雑に推移している現在、両国は、ASEANの責任ある重要な加盟国であり、政治的信頼を持っています。両国関係を格上げするための時が来たと思います。このことはASEANに適切な利益を、両国民に繁栄をもたらすからです」