会談の様子（写真:外務省）

 30日にハノイで行われた会談で、両外相は、今後10年間における両国関係に関する新しいビジョンを作り、その協力を新しい段階に押し上げる決意を表明しました。

両氏は、ハイテクや、通信、石油ガス、金融・銀行、保険、再生エネルギーなどの分野に携わる両国の企業と投資家に有利な条件を作り出すことや、イギリスとASEANとの関係強化のために協力することなどで一致するとともに、国防・安全保障、開発協力、教育、国民交流などの分野での協力強化策について意見交換をしました。

英国とASEANオンライン外相会合（写真:外務省）

領海紛争問題に関し、両大臣は、海上での航行の自由・安全の確保や、紛争の平和的解決の重要性を再確認し、「1982年国連海洋法条約は海洋でのあらゆる活動に関する法的枠組である」と強調しました。会談後、双方は、両国間の戦略パートナーシップの今後10年間の発展方向に関する共同宣言を発表しました。

両外相の共同宣言（写真:外務省）

同日、ミン氏の主催のもと、イギリスとASEAN諸国の外相会合がオンライン方式で開催されました。席上、ラーブ外相はASEANの中核的な役割の維持への支持を表明するとともに、「イギリスはASEANの新型コロナウイルスとの闘いに5000万ポンドを支援する」と明らかにしました。