(VOVWORLD) - 現地時間の26日午前、スイス連邦の首都ベルン市内にある大統領府で、スイスのギー・パルムラン大統領の主宰の下、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席を歓迎する式典が開催されました。
フック国家主席(左)とパルムラン大統領(右) |
その後、フック国家主席とパルムラン大統領は首脳会談を行い、両国の協力関係をさらに強化するための措置について話し合いました。会談で、両首脳は、各レベルの訪問団の交換や地方間の協力などを通じてすべての分野における協力関係を促進させることで一致しました。その中で、ベトナムとEFTA欧州自由貿易連合との自由貿易協定に関する交渉を早期に完了させるとともに、科学技術と教育・養成分野での協力を深化させ、インベンション・イノベーションの面でのパートナーシップづくりを目指すことについて合意を達成しました。
会談で、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席はスイス政府に対し、スイス企業のベトナム進出を奨励するよう提案し、ベトナムは投資経営環境の改善に全力を尽くしており、スイスを含む外国の企業に便宜を図ると強調しました。また、ベトナムの新型コロナ予防対策に対するスイスの支援に感謝し、これからも、新型コロナワクチンと治療薬の研究・開発・製造・配分にさらに協力したいとの考えを示しました。
一方、スイスのパルムラン大統領は、ベトナムはスイスのODA政府開発援助を効果的に活用している国の一つであると評価し、2021年から2024年までの期間に、ベトナムに総額7560万米ドルのODAを供与すると公約しました。
両首脳は共に関心を寄せている国際問題について意見交換をし、国際場裏での連携を強化することで一致しました。ベトナム東部海域(南シナ海)問題についてスイス側は同海域での航行の自由確保と法支配及び関係各側の信頼醸成の重要性を強調しました。