この機に、20日、ベトナム・キューバ共同声明が発表されました。声明によりますと、会談や会合で両国の指導者は双方の特別な関係を強調するとともに、兄弟関係、団結、全面的な協力関係を深化・拡大させ、祖国の建設・防衛事業と地域と世界の平和、安定、発展に積極的に貢献することことで一致しました。

また、フック主席は「キューバが独立、民主、繁栄の社会主義国家の建設を維持し、食糧生産を強化していくとの確信を示すとともに、キューバとの団結と友好、及び特別な協力関係を維持する一方、キューバに対する一方的な経済制裁に反対し、新型コロナ禍でこの制裁はキューバの経済的社会的困難を極めると強調しました。

両指導者は対面式とオンライン方式の両方で会合や会見を維持し、食糧安全保障、サイバー・セキュリティ、通信、国防・安全保障、対外分野に集中すること、国家、政府、省庁レベルの訪問団の交換を推進することで合意しました。

さらに、国際的な紛争は国際法、国連憲章に基づき、平和的措置で解決される必要があるとし、非同盟運動の基本原則の妥当性と国際法の保護に対する同運動の貢献を強調し、国際平和と安全保障、軍縮、特に核軍縮の推進に尽力していくと公約しました。

そして、政治化、二極化、発展途上国に対する差別の傾向や内政干渉を目指す二重基準の適用に反対し、協力と相互尊重を基礎とする対話のみを通じて、人権の促進が図られるとしています。