ポーランド大統領選 上位2人で決選投票の見通し

(VOVWORLD) - ポーランドで28日、大統領選挙が行われましたが、地元メディアは出口調査の結果をもとに、いずれの候補も過半数に届かず、上位2人による決選投票が行われる見通しだと伝えています。
ポーランドで28日、新型コロナウイルスの影響で5月から延期になっていた大統領選挙が行われました。

地元メディアが出口調査をもとに伝えた予想得票率では、立候補した11人のうち、
▽保守系の与党「法と正義」出身で、現職のドゥダ氏が41.8%
▽次いで、首都ワルシャワの市長で中道の野党、「市民プラットフォーム」のチャスコフスキ氏が30.4%で
事実上、2人の争いとなっています。

ただ、いずれの候補も当選に必要な過半数には届かず、7月12日に決選投票が行われる見通しだと伝えています。

ドゥダ氏は6月24日にアメリカのトランプ大統領と会談して、強固な関係をアピールしたほか、LGBT=性的マイノリティーの権利向上に反対するなど、伝統的な価値観を重視する地方の保守層の間で、支持を広げてきました。

一方、チャスコフスキ氏はLGBTに寛容な立場を示し、与党が進めてきた司法への介入などを批判して、都市部を中心に支持を集めています。

ポーランドでは、大統領が法案の拒否権をもつため野党候補が勝利した場合、与党の強権的な政治に歯止めがかかる可能性もあり、選挙の行方が注目されています。(NHK)

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