ポーランド大統領選 現職ドゥダ氏が決選投票で勝利

(VOVWORLD) -ポーランドの大統領選挙は開票の結果、強権的な政治を進める保守系の与党に近い、現職のドゥダ氏が勝利し、EU=ヨーロッパ連合との溝が深まることも懸念されます。
ポーランド大統領選 現職ドゥダ氏が決選投票で勝利 - ảnh 1       (写真:polandin.com)

ポーランドでは12日、大統領選挙の決選投票が行われ、

▽強権的な政治を進める保守系の与党「法と正義」に近く、再選を目指すドゥダ氏と、
▽首都ワルシャワの市長で中道の野党「市民プラットフォーム」のチャスコフスキ氏の2人が、大統領の座を争いました。

選挙管理委員会によりますと、開票の結果、得票率はドゥダ氏が51.03%、チャスコフスキ氏が48.97%で、現職のドゥダ氏が勝利しました。

ドゥダ氏は12日、支持者を前に「勝利を喜ばしく思う」と述べたのに対し、チャスコフスキ氏はツイッター上で敗北を認めたうえで「ドゥダ大統領の2期目はこれまでとは違うものになってほしい」と書き込みました。

ドゥダ氏は手厚い社会保障政策を掲げる一方、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちの権利向上に反対し、キリスト教に基づく伝統的な価値観を重んじる地方の保守層を中心に支持を集めてきました。

ポーランドでは今の与党のもと、政権が司法やメディアに介入していることに対しEUが反発していて、ドゥダ氏の再選で強権的な政治の傾向が強まり、EUとの溝がさらに深まることも懸念されます。(NHK)

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