（写真：AFP/ TTXVN）

非核化をめぐるアメリカと朝鮮民主主義人民共和国の協議がこう着するなか、ロシアとしては朝鮮民主主義人民共和国との関係をこれまで以上に進展させたいねらいがあるものとみられます。

朝鮮民主主義人民共和国の国会にあたる最高人民会議のパク・テソン議長は、21日、ロシアの首都モスクワで議会上院を訪れ、マトビエンコ議長のほか、外交や国防を担当する有力議員らと会談しました。

会談の冒頭でマトビエンコ議長は、「われわれは、両国の政府と国民のために、建設的な対話と緊密な共同作業を続けていきたい」と訪問を歓迎しました。

これに対してパク議長は、ことし４月、キム・ジョンウン（金正恩）委員長が初めてロシアを訪問し、プーチン大統領と会談したことに触れたうえで、「両国の、戦略的かつ伝統的な親善関係を、新しい時代に応じて絶えず発展させることが、わが国の立場だ」と述べ、両国関係のさらなる発展に期待を示しました。

両国の間では、ことし４月の首脳会談以降、政府高官の往来が活発化しています。

ロシアとしては、非核化をめぐるアメリカと朝鮮民主主義人民共和国の協議がこう着する中、北朝鮮との関係をこれまで以上に進展させたいねらいがあるものとみられます。