ロンドン株式市場=続落、インフレ加速で利上げ観測強まる

(VOVWORLD) -ロンドン株式市場は続落して取引を終え た。英国のインフレ率が10年ぶりの高い伸びとなったことから、イン グランド銀行(英中央銀行)が早ければ来月にも利上げに踏み切るとの 観測が強まり、売り注文が広がりました。
ロンドン株式市場=続落、インフレ加速で利上げ観測強まる - ảnh 1(写真:Bloomberg)

10月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.2%上昇と 市場予想を上回り、9月の3.1%上昇から伸びが加速しました。家計の光 熱費が大きく値上がりしました。 ポンドがドルに対して上昇し、ドルで利益を上げる企業が売られました 。英日用品のユニリーバ、ブリティッシュ・アメリカン・タバ コ(BAT)、レキット・ベンキーザーは0.5─1 .6%下げました。 BNPパリバのグローバルチーフ投資オフィサーのエドムンド・シ ング氏は「英中銀がとても近い将来、政策金利を引き上げる必要がある ことは間違いません。ただ、将来的なCPIの急激な上昇を想定し過ぎる リスクはある」とし、「現在のインフレ圧力の多くは、サプライチェー ン(供給網)の混乱と生産不足によるものであり、これらは今後数カ月 で緩和するはずだ」と述べました。

金融市場は現在、英中銀が12月に政策金利を史上最低の0.1% から0.25%に引き上げる確率は100%近いと見込んでいます。 FTSE350種住宅建設株指数は1.41%安。 金利が上昇すれば住宅需要が減少するとの懸念が高まり、住宅建設のバ ラット・デベロップメンツ、テイラー・ウィンペイ、ク レスト・ニコルソンが2.0─2.7%下げました。 エネルギー供給会社SSEは4.3%下落。再生可能エネ ルギーの生産が25%減少したと報告し、減配を計画していると発表し たことが嫌気されました。

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