中国海軍 南シナ海など3海域で同時に軍事演習 影響力誇示か

(VOVWORLD) -中国海軍は6日までに、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)や東シナ海など3つの海域で軍事演習を行いました。

中国海軍が3つの海域で同じ時期に軍事演習を行うのは異例で、これらの海域での影響力を誇示するねらいがあるとみられます。

国営の中国中央テレビなどによりますと、中国海軍は6日までに、ベトナム東部海域、東シナ海、黄海の3つの海域で、それぞれ軍事演習を行ったということです。

軍事演習が行われた具体的な時期や場所は明らかになっていませんが、新型の国産のミサイルフリゲート艦やミサイル駆逐艦などが投入され、実弾を使った訓練も行われたと伝えられています。

中国海軍がこれらの3つの海域で同じ時期に軍事演習を行うのは異例です。

海洋進出の動きを活発化させている中国は、ベトナム東部海域では、領有権をめぐる争いのあるASEAN=東南アジア諸国連合などの周辺国との対立が激化していて、アメリカは中国軍と同じ時期にベトナム東部海域で原子力空母による演習を行い、中国をけん制しています。

一方、東シナ海では、軍と同じ指揮下にある中国海警局が沖縄県の尖閣諸島周辺の海域で活動を活発化させ、日本政府が繰り返し抗議しています。

中国としては、一連の演習を通じてこれらの海域での影響力を誇示するねらいがあるとみられます。


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