(VOVWORLD) -8日午後、ハノイで開催中の第15期国会第10回会議で、国会議員は「2026年〜2030年の国家エネルギー開発メカニズムおよび政策に関する国会決議案」について討議を行いました。
ラムドン省選出のチン・ティ・トゥ・アイン議員(写真:media.quochoi.vn) |
その中で、多くの議員が関心を集めたのが小型モジュール炉(SMR)の研究・開発への民間企業の参加を奨励するためのメカニズムが必要であるということです。
中部ラムドン省選出のチン・ティ・トゥ・アイン議員はベトナムはエネルギー転換を進めており、エネルギー安全保障、排出量削減、高水準の成長維持という要件がますます喫緊の課題となっている。したがって、小型モジュール炉の開発は、ベトナムの状況に適した方向性であると明らかにし、次のように述べました。
(テープ)
「この分野は、巨大な資源、高度な技術、長期的なサプライチェーンを必要とします。国家予算にのみ頼っていたのでは、近代的な原子力産業のエコシステムを構築することはできません。国営企業と民間企業を動員することは、資源の多様化を助け、リスクを共有し、イノベーションを促進することにつながります。」
SMR技術の選択が現状に適しているという点では一致していますが、SMRの開発は安全、責任、透明性という条件を伴う必要があります。企業参加を奨励することは、「完全に開放する」ことを意味するのではなく、国家が主導的な役割を果たさなければならないとされています。
ハノイ市選出のグエン・ティ・ラン議員(写真:media.quochoi.vn) |
ハノイ市選出のグエン・ティ・ラン議員は、次のように述べました。
(テープ)
「当面の目標は、主に研究、人材育成、そして技術の段階的な習得に資することであり、経済効果をすぐに期待することはできません。ベトナムが十分な経験を蓄積し、安全管理を適切に行い、法的枠組みを完成させ、コア技術を習得してから、初めて規模を段階的に拡大すべきです。小型モジュールから大型モジュールへと進むロードマップは、国際的な慣行とベトナムの実際の状況に合致しています」
多くの議員は、SMRの研究と投資への企業参画を奨励することは、国内でのモジュール製造産業の形成の機会を開き、質の高い雇用を創出し、グローバルな原子力バリューチェーンにおけるベトナムの科学技術の地位を高めることにもつながるという点に同意しました。