日韓の外務省局長が会談 「徴用」めぐる問題など懸案協議

(VOVWORLD) -韓国を訪れている外務省の滝崎アジア大洋州局長は、29日韓国外務省の局長などと会談し、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題など、悪化した日韓関係の懸案について協議しました。

外務省の滝崎アジア大洋州局長は、28日から3日間の日程で韓国を訪れていて、29日午前、ソウル市内の韓国外務省に入りました。

滝崎局長は、キム・ジョンハン(金丁漢)アジア太平洋局長と会談し、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題など、悪化した日韓関係の懸案について協議しました。
会談では、日本企業の韓国国内の資産を差し押さえて売却する「現金化」が行われれば、両国関係に深刻な状況を招くとして、韓国側に対し、国際法違反の状態を速やかに是正するよう、改めて求めたものとみられます。
また、韓国が議長国を務めることしの日中韓3か国の首脳会議について、韓国側が「徴用」をめぐる問題で適切な対応を取らなければ、菅総理大臣は訪問に応じられないとする日本側の立場を伝えたとみられ、韓国メディアは、29日の会談が、年末までに韓国で3か国首脳会議を開催できるかどうかを左右するという見方も伝えています。
これに先立って滝崎局長は、イ・ドフン(李度勲)朝鮮半島平和交渉本部長とも会談し、拉致問題を含む北朝鮮情勢をめぐって意見を交わしたとみられます。(NHK)

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