民主党テレビ討論会 支持率トップのサンダース氏に論戦挑む

(VOVWORLD) -アメリカ大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びは、第4戦が行われる南部サウスカロライナ州でテレビ討論会が開かれ、全米の支持率でトップを走る左派のサンダース上院議員に対し、ほかの候補者たちが「サンダース氏ではトランプ大統領に勝てない」などと論戦を挑みました。

ことし11月のアメリカ大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党は、今週末に予備選挙が行われるサウスカロライナ州で25日、CBSテレビの主催で討論会を開きました。

候補者選びの最大の山場となる来週のスーパーチューズデーを前にした最後の討論会となるだけに、全米の支持率でトップを走る左派のサンダース上院議員の勢いを止めようと、各候補者が論戦を挑みました。
このうち、中道派のブティジェッジ前サウスベンド市長は、ロシアがトランプ大統領がくみしやすい、サンダース氏を支援しようと選挙に干渉しているとされることについて「ロシアは混乱を望んでいる。サンダース氏とトランプ氏の戦いになれば、どうなるか想像してほしい」と述べ、サンダース氏を選ぶことは適切ではないと訴えました。
また、中道派のバイデン前副大統領やブルームバーグ前ニューヨーク市長も「サンダース氏ではトランプ大統領に勝てない」と述べ、主張が急進的なサンダース氏では政権を奪還できないと主張しました。
これに対しサンダース氏は「世論調査ではミシガン州やペンシルベニア州など、大統領選挙の結果を左右する州でトランプ大統領に勝てるのは私だという結果が出ている。私こそがトランプ大統領を倒せる候補者だ」と反論しました。
サウスカロライナ州は、アイオワ州など序盤の2つの州とは異なり、民主党支持層のおよそ60%を黒人が占めます。
討論会では、ここで負ければあとがないバイデン氏が「私のすべての人生は黒人と深く関わり、権利を守ってきた」と訴えるなど、黒人票の取り込みをめぐっても激しいやり取りがありました。


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