(VOVWORLD) - 20日夜、ハノイで、第1回グローバルな科学技術賞「Vinフューチャープライズ(VinFuture Prize)」の授賞式が行われ、ファム・ミン・チン首相らが出席しました。
ファム・ミン・チン首相=TTXVN |
Vinフューチャープライズは2020年12月に発足し、ベトナム民間大手企業ビングループ(Vingroup)のファム・ニャット・ブゥオン会長夫妻が創立した「ビンフューチャー基金」が運営し、毎年授与される価値のある賞です。
第1回は、60か国の科学者から600件の研究テーマと研究プロジェクトが応募しました。応募した科学者の中には、ノーベル賞や、ブレイクスルー賞、ジャパンプライズ、タンプライズの受賞者もいます。
授賞式で発言に立ったチン首相は、「科学界は世界を変えてきた。ビンフューチャープライズは科学者を顕彰するものである」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムでは、科学技術の発展は第一の国策であり、経済社会発展事業に突破口を切り開くものと見なされています。迅速かつ持続可能な発展は主に科学技術によるものです。政府は科学技術の発展にあらゆる有利な条件を作り出しています。科学技術とイノベーション・インベンションの促進は国際社会に対するベトナムの責任感を示すものでもあります。」
今回、アメリカのジェナン・バオ教授は「女性科学賞」を、南アフリカのサリム・アブドゥール・カリム教授夫妻は発展途上国の科学者向けの賞を、アメリカのオマール・ヤギ教授は新分野における研究賞を受賞しました。
特に、ファム・ミン・チン首相は実行委員会を代表して、新型コロナウイルスを防止する技術を研究しているアメリカの2人の科学者カタリン・カリコ氏とドリュー・ウエイスマン氏とカナダのピーター・カリス氏に「Vinフューチャーグランドプライズ」を授与しました。
Vinフューチャープライズは世界の科学界におけるベトナムの地位を高め、ベトナムと各国の科学者らの協力を強化することに貢献すると評されています。