第28回RCEP交渉会合

これは、ASEAN東南アジア諸国連合加盟10か国に、日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドの6ヵ国を含めた計16ヵ国でFTA自由貿易協定を進める構想です。

今回の交渉会合の開幕式典で、ベトナムのチャン・トゥアン・アイン商工大臣は、この16ヵ国の交渉団の努力を高く評価し、交渉が最終段階に入っているため、各国の政治的決意と、残された問題解決を目指す創造性の高い措置が必要であると述べました。また、同大臣は、今回の交渉の開催国と2020年のASEANの議長国を務めるベトナムは加盟各国と連携して、2020年に東アジア地域包括的経済連携を設立するという目標を実現させるために全力を尽くしていると明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「2019年、加盟各国のRCEP交渉団は大きな努力を見せています。現在、多くの重要な合意を達成しましたが、これからも、物品貿易、サービス貿易、投資の分野においても加盟各国間の合意が達成されることを期待しております。今回の第28回交渉会合は、2020年の初めに予定されている加盟各国の指導者らによる会議が行われる前に、交渉を終了させる最後のチャンスです。」

なお、東アジア地域包括的経済連携が設立されることは、総人口34億人を擁し、全世界の貿易総額の3割を示す経済圏の誕生につながります。