米 朝鮮のミサイル開発支援で貿易会社など制裁リストに追加
(VOVWORLD) - アメリカ政府は、朝鮮の大量破壊兵器や弾道ミサイル開発計画を支援したとして、北朝鮮の男1人と貿易会社など3つの団体を、資産の凍結などを科す制裁リストに追加したと発表しました。
アメリカ財務省は27日、声明を発表し、朝鮮の男1人と中国と北朝鮮に拠点を置く貿易会社、それにロシアの2つの銀行をアメリカ国内の資産の凍結などを科す制裁リストに追加したことを明らかにしました。
このうち北朝鮮の男は、朝鮮で核・ミサイル開発計画を担ってきたとされる「第2自然科学院」の関連組織の代表として、ベラルーシで活動していたということです。
また、中国と朝鮮に拠点を置く貿易会社は、さまざまな電子部品のほか、軍事目的でも使われる油圧機器の部品の調達に関わっていたとしています。
そしてロシアの2つの銀行は、アメリカ政府の制裁対象となっている北朝鮮の組織などと取り引きをしていたということです。
朝鮮はことしに入り、ICBM=大陸間弾道ミサイル級を含む弾道ミサイルの発射を繰り返しているほか、アメリカなど関係国は、朝鮮が近く、7回目の核実験に踏み切る可能性があるとして警戒を続けています。
アメリカ財務省は声明で、「アメリカ政府は着実に制裁を履行し、朝鮮に対しては外交的な道に戻り、大量破壊兵器と弾道ミサイルの追求を放棄するよう呼びかけていく」としています。(NHK)