(NHK)アメリカのトランプ政権は、鉄鋼製品などに高い関税を課す異例の輸入制限措置で一時的に対象から外していたEU=ヨーロッパ連合と除外措置の継続をめぐる協議が難航していると伝えられており、新たにEUにも関税が課される可能性が出ています。
(写真:AFP/TTXVN) |
アメリカのトランプ政権は、先月、安全保障上の脅威を理由に、安く輸入されている鉄鋼やアルミニウムに高い関税を課す、異例の輸入制限措置を発動しました。
この際、カナダやメキシコ、EU、それに韓国など、7つの国と地域については、5月1日まで一時的に対象から外して、その後も除外措置を続けるか協議しています。
これについて、国家経済会議のクドロー委員長は26日、CNBCテレビのインタビューで、EUについて「貿易慣行や関税などに関していくらかの譲歩をすることが重要だ」と述べ、自動車市場の開放を求める考えを示しました。
除外措置の継続をめぐるアメリカとEUの協議は難航していると伝えられており、新たにEUにも関税が課される可能性が出ています。
EUは関税を課されればアメリカからの輸入品に報復関税を課すことを検討していて、アメリカとEUの間でも貿易摩擦が激しくなる事態が懸念されています。