米と印 30億ドル防衛取引で合意するも貿易交渉めぐり隔たりも

(VOVWORLD) -インドを訪問中のアメリカのトランプ大統領は、インドに対する3300億円規模の防衛装備品の売却で合意したことを明らかにし、モディ首相も一定程度の市場開放を示唆したものの、貿易交渉をめぐっては依然として双方の立場に隔たりがあるとみられます。
米と印 30億ドル防衛取引で合意するも貿易交渉めぐり隔たりも - ảnh 1        (写真: ndtv.com)

24日からインドを訪れているトランプ大統領は24日、西部グジャラート州でモディ首相とともにおよそ10万人を前に演説しました。

この中でトランプ大統領は「軍用ヘリコプターなど30億ドル(3300億円)規模の取り引きで署名する」と述べ、インドに対する多額の防衛装備品の売却で合意したことを明らかにしました。

インドとの間に多額の貿易赤字を抱えるアメリカは、インド市場が閉鎖的だなどとして、輸出品への関税を低くして優遇する対象国から外し、インドも報復として関税を上乗せする事態となっています。

これについてトランプ大統領は「われわれは、両国の投資の障壁を減らす信じられないような貿易交渉の初期段階にある。すばらしい取り引きで合意できると楽観しているが、モディ首相は手ごわい交渉相手だ」と述べました。

一方のモディ首相も「インドの製造業やインフラ、デジタル分野の拡大はアメリカにとっても新たな投資の機会となるだろう」と述べ、一定程度の市場開放を示唆しましたが、具体的な中身には言及せず、貿易交渉をめぐっては依然として両国の立場に隔たりがあるとみられます。

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