米、オンライン授業のみ履修する留学生の滞在認めない方針

(VOVWORLD) - アメリカのICE=移民・関税執行局は6日、今秋からの新学期にオンラインの授業しか履修しない外国人留学生にはアメリカ国内の滞在を認めないと発表しました。

ICEは、新学期の授業を完全にオンラインで行う学校の留学生について、出国するか、もしくは対面授業を行う別の学校に転校する必要があるとし、従わない場合は強制退去の手続きを行う可能性もあるとしています。

対象となるのは学生ビザ「F─1」と「M─1」の保持者です。対面で授業を受ける留学生は影響を受けません。一部の授業をオンラインで履修するF─1ビザ保持者も、大学の証明があれば引き続き滞在できます。M─1ビザ保持者と英語学習プログラムのF─1ビザ保持者は、オンラインでの履修は一切認められません。

この措置により影響を受ける学生ビザ保持者の数は不明ですが、留学生は通常、学費の減免がないため、多くの大学にとって重要な収入源となっています。

新型コロナウイルスの流行が続く中、アメリカの大学は新学期の授業方針を明らかにし始めています。ハーバード大学は6日、2020─21年度の授業をオンラインで実施すると発表しました。

トランプ政権は6月、アメリカの経済を支援するためとして、特殊技能職ビザ(H1B)など一部就労ビザの発給を停止する方針も打ち出しています。(ロイター)

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