アメリカは新START＝新戦略兵器削減条約をめぐる危機を招いた原因を無視し続けています。

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官が、「アメリカ政権は、この方面における現在の危機を招いた原因を頑なに無視し続けている。アメリカの代表は、この危機が、最終的にわが国に対する全面的なハイブリッド戦争という最終形態をとった、わが国へアメリカの露骨な敵対政策とは無関係であるかのように装い続けている」との考えを示しました。

またザハロワ氏は、「ロシアは安全保障を確保するための政治的・外交的手法を放棄しているわけではないが、そうした手法は、すべての当事者がずるい手を使おうとしない場合にのみ効果を発揮する」と述べました。

これよりも前、アメリカのジェイク・サリバン大統領補佐官（国家安全保障担当）は、ロシア政府の準備が整えば、アメリカ政権は新START条約が規定する量的制限を遵守する用意があるとの考えを示しました。（スプートニク）