米大統領に対する弾劾訴追状が発表

(VOVWORLD) -アメリカ下院民主党の幹部らが記者会見し、同国のトランプ大統領に対する弾劾訴追状が出されたことを明らかにしました。

アメリカ下院司法委員会のアドラー委員長は10日火曜、この記者会見でトランプ大統領に対する弾劾訴追状には職権乱用および、議会内での妨害行為という2つの疑惑が記されている、としています。

また、「トランプ大統領は、ウクライナに対する圧力行使により、自らの権力を悪用しているが、大統領といえど法律を上回る存在ではない」と語りました。

さらに、アメリカ下院情報委員会のシフ委員長も、「トランプ大統領は依然として、来年の大統領選の弱体化を狙っている」とのべています。

そして、「トランプ大統領に対する弾劾訴追状の発表は、同大統領に対し我々が憲法を守るであろうことを示すだろう」としました。

ペロシ米下院議長は、今回の弾劾捜査において多大な尽力を行った、6つの委員会の委員長の労をねぎらうとともに、「下院の主要な責務は合衆国憲法を守る事である」と語っています。

アメリカ民主党員らは、「トランプ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領に対し、自らの政治的な利益となる2つの調査を開始するよう迫っていた。それらの調査の1つは、来年の大統領選でトランプ大統領にとっての最大の対抗馬となるバイデン前米副大統領に関する司法調査だ」と表明しています。

また、「トランプ大統領は、ウクライナに対し自らのこの要求を実現させれば、その見返りとしておよそ4億ドルの軍事支援を提供する、と約束していた」としています。

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