英国のFTAなき離脱に備えを、ドイツがEU各国に要請=文書
(VOVWORLD) - ドイツ政府はEU=欧州連合の諸国に対し、イギリスがFTA=自由貿易協定を結ばずにEUから離脱する事態に備えるよう求めています。ロイターが確認した内部文書で明らかになりました。
(写真:AFP/TTXVN) |
イギリスのジョンソン首相は15日、7月にも合意する可能性を示唆しました。
だが15日付の独政府の内部文書は「協議は9月から重要局面に入る」と予想します。「イギリスは既に攻撃的な態度を強め、できるだけ短期間により多くの合意を得ようとぎりぎりでの成功に期待をかけている」と分析しています。
文書によりますと、ドイツ外務省は移行期間が20年末から延長されることはないと確信しています。「従って27カ国が結束を保ち、全ての分野で並行して交渉を進めることを主張し続けることが重要だ」とし、さもなければ合意はないことを明確にすべきと強調しています。
その上で、こうした状況を踏まえEUと各国レベルで「合意なし2.0」への準備作業を始める必要があるとしています。
「市民(の移動)など重要な規制は離脱合意で解決済みのため、状況は2019年ほど深刻ではない」とも指摘しています。(ロイター)