英EU“合意なき離脱”回避へ EU大統領「延期受入を勧告」

(VOVWORLD) -イギリスが今月末の期限に間に合う形で必要な法案を成立させる見通しが一段と厳しくなったことを受け、EUのトゥスク大統領は「合意なき離脱」を回避するため、イギリスが要請した期限の延期を受け入れるよう加盟国に勧告する考えを明らかにしました。
英EU“合意なき離脱”回避へ EU大統領「延期受入を勧告」 - ảnh 1        (写真:AFP/TTXVN)
イギリス議会下院は、政府がEUと離脱の条件で新たに合意したことを受けて、離脱に必要な関連法案の審議を行っています。

この中で政府は、関連法案の審議から採決を3日間で行うとする異例の日程を議会に提案しましたが、反対多数で否決されました。
この結果、今月末の期限に間に合う形で法案が成立する見通しは一段と厳しくなり、ジョンソン首相は先週、EUに要請した離脱期限の延期について、EU側が判断するまで関連法案の審議を中断すると表明しました。

これを受けてEUのトゥスク大統領は、ツイッターに「『合意なき離脱』を回避するため、イギリスの延期の要請を受け入れるよう27か国に勧告する」と投稿し、延期の承認に前向きな姿勢を示しました。
ただ、延期の決定は全会一致での承認が必要で、EUが延期を認めるかどうかや、どの程度の延期を認めるのかが次の焦点となります。

またイギリスメディアは、EUが要請に基づいて来年1月末まで延期を認めた場合、ジョンソン首相は総選挙で議会の過半数を確保し、離脱に向けた主導権を握りたい考えだと伝えています。

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