露の学者:「ベトナム東部海域問題等はアセアンサミットの主要議題」

(VOVWORLD) -1日のロシア通信社「リアリスト(Realist)」は、ユーラシア科学研究補助基金の専門家評議会議長であるグリゴリー・トロフィンチュク学者の投稿を掲載し、その中で、「ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海の状況と地域安全保障は、タイのバンコクで開催中の第35回ASEAN=東南アジア諸国連合サミットの主要議題の一つである」と明らかにしました。
露の学者:「ベトナム東部海域問題等はアセアンサミットの主要議題」 - ảnh 1  グリゴリー・トロフィンチュク学者=Tert

「ベトナム東部海域の問題を巡る近状情勢の緩和に繋がる可能性があるASEANサミット」をタイトにしたこの原稿によりますと、ASEANは創設されて以来、政治的問題を討議するフォーラムです。そこで、ベトナム東部海域の領有権紛争がまだ解決されていない背景の中で、ASEANは、地域的にも世界的にも威信で、この地域の安全保障を強化する必要があるとしています。この問題は、一国だけのものではなく、世界全体の問題となっています。

タイは、ASEANサミット、及び、東アジアサミットの主催国の役を受け取った後に、第35回ASEANサミットのテーマを「持続可能な発展の為のパートナーシップ」と決定しました。しかし、持続可能な発展は、単なる経済問題を解決することではなく、地域の政治的安定を確保する必要があると指摘されました。ですから、安全保障、及び、ベトナム東部海域での複雑な状況は、今回のサミットの主要議題の一つにされるのです。

現在、ベトナム東部海域の領土問題に関する複数の文書が、二国間、多国間の規模で採択されましたが、現在の状況を徹底的に解決するに至っていないようです。

中国は、「自国はベトナム東部海域での安全保障の確保に当たっている」と明らかにしました。これに対し、この海域の領土紛争に巻き込まれているベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイなどの国々は、中国にそのような任務の遂行を委託したことを確認できなかったということです。

現時点で、東南アジア地域での安全保障と発展を討議するASEANサミッなどを除いて、ベトナム東部海域の現状を解決するための外交措置や、非軍事的措置が効果的に実現できなかったからです。

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