露「領空開放条約」離脱に向け手続き開始へ

(VOVWORLD) -2002年に発効した「領空開放条約」は、軍縮の検証などのため締約国が互いの偵察飛行を認めるもので、欧米やロシアなど30か国以上が批准していましたが、アメリカは、ロシアが偵察飛行を制限したことなどを理由に去年11月、条約から離脱しました。
ロシア外務省は15日、声明を発表し、アメリカの離脱について「参加国の利益のバランスが乱され、信頼と安全保障を強化する手段としての条約の役割が損なわれた」と非難したうえで、ロシアも「領空開放条約」からの離脱に向けた手続きを始めることを明らかにしました。

アメリカとロシアの間では、核軍縮条約「新START」の失効の期限が来月5日に迫っていますが、条約の延長に向けた協議は停滞していて、冷戦時代から続いてきた安全保障の枠組みが失われることを懸念する声もあがっています。(NHK)

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