韓国ムン大統領 朝鮮戦争の追悼式典で演説 北朝鮮に言及せず

(VOVWORLD) -韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、70年前に勃発した朝鮮戦争の戦没者などを追悼する式典で演説し「平和を守るため、国防力の強化に全力を尽くす」と強調しました。
韓国ムン大統領 朝鮮戦争の追悼式典で演説 北朝鮮に言及せず - ảnh 1  韓国の文在寅大統領(写真:YONHAP/TTXVN)

一方、南北の共同連絡事務所を閉鎖すると明らかにするなど韓国に厳しい姿勢を強める北朝鮮に対しては直接、言及しませんでした。 

韓国のムン・ジェイン大統領は6日、中部テジョン(大田)の国立墓地で行われた朝鮮戦争の戦没者などを追悼する式典で演説しました。

この中でムン大統領は、朝鮮戦争の勃発から今月25日で70年となることに触れ「われわれが享受している自由と繁栄は、祖国にすべてをささげた人たちの犠牲のうえに成り立っている」と述べました。

そのうえで「二度と戦争のない朝鮮半島をつくるのは国の責務だ。平和を守るため、国防力の強化に全力を尽くす」と強調しました。

一方、5日夜、南北の当局者が接触する共同連絡事務所を閉鎖すると明らかにした北朝鮮に対しては直接、言及しませんでした。

北朝鮮は4日にも、先に脱北者がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばしたことについて、軍事的緊張の緩和を目指すとした南北合意の破棄もありうると反発する談話を出しています。

ムン政権は、残る2年の任期中に南北関係の改善を図りたい考えですが、北朝鮮が韓国に厳しい姿勢を強める中、難しい対応を迫られています。

                                                                                                                                (NHK)

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