韓米の元高官ら「朝鮮の核問題解決のためには、米国が体制保証に乗り出すべき」
(VOVWORLD) -朝鮮民主主義人民共和国と交渉経験が豊富な韓国と米国の元高官たちは「北朝鮮核問題」を解決するためには、バイデン新政権が朝鮮民主主義人民共和国の体制保証と朝米関係正常化に乗り出さなければならないと提言しました。
イム・ドンウォン元統一部長官(写真:AFP) |
イム・ドンウォン元統一部長官と米国のウィリアム・ペリー元朝鮮民主主義人民共和国政策調整官、ロバート・ガルーチ元国務省特使らは2日、国家安保戦略研究院と米スタンフォード大学国際安保協力センター(CISAC)が、ソウルとワシントンをつないで共同主催したテレビ会議で、このような認識に共にしました。
朝鮮民主主義人民共和国の「完全な非核化」の可能性をめぐり、概ね米国側は“悲観的な”見通しを、韓国側は“困難の中でも可能性を見出せる”という見通しを示し、意見が分かれました。1994年の朝米枠組み合意の主役であるガルーチ元特使は「ワシントンの90%は、北朝鮮が核を放棄しないだろうと考えている」と伝えました。ペリー元調整官も「北朝鮮に核を放棄させることは『ミッション・インポッシブル(不可能)』に近い」とし、「完全な非核化」よりは「正常国家化」を対北朝鮮政策の現実的目標として提示しました。
一方、イム元長官は「北朝鮮の核問題は解決できると思う」と述べ、司会を務めたムン・ジョンイン大統領統一外交安保特別補佐官は「我々の選択肢は軍事的対応ではなく、外交交渉のみ」だとし、「韓米の政策協調で悲観的な展望から楽観的な結果を導き出さなければならない」と強調しました。(japan.hani.co.kr)