首相が辞表のマレーシア 与野党超えた駆け引き

(VOVWORLD) -マレーシアのマハティール首相は24日、政権の移譲をめぐって早期の辞任を求める声が高まる中、辞表を提出しました。来月の議会で新しい首相を選出する手続きが行われますが、マハティール氏を支持する声も依然として根強く、今後、与野党を超えた駆け引きが続くとみられます。
首相が辞表のマレーシア 与野党超えた駆け引き - ảnh 1   マハティール首相(写真:AFP/TTXVN)

マハティール首相は、政権の移譲をめぐって連立与党内から早期の辞任を求める声が高まる中、24日、国王に対し辞表を提出しました。

国王は辞表を受理するとともにマハティール氏を暫定首相に任命し、来月9日から始まる議会で新しい首相を選ぶよう命じました。

94歳と高齢のマハティール氏をめぐっては、有力者であるアンワル元副首相に政権を移譲するよう求める声が連立与党内から出ていましたが、今月21日の記者会見で当面の続投に意欲を示したことから、辞任への圧力が強まっていました。

さらに、もう一人の有力者であるアズミン経済相が率いるグループも24日、連立与党を離脱したことから、マハティール氏は政権を維持するために必要な議会の過半数を保てなくなり、辞任に追い込まれたとみられます。

来月の議会で新しい首相を選出する手続きが行われますが、辞任を表明したあとも複数の政党からマハティール氏を支持する声が上がるなど依然として根強い支持を集めていて、今後、与野党を超えた駆け引きが続くとみられます。

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