香港政府 選挙の白票呼びかけ行為に刑事罰科す方針

(VOVWORLD) - 中国が香港の民主派の排除につながる選挙制度の変更を決めたことを受けて、香港政府は選挙で白票を呼びかける行為に刑事罰を科す方針を示しました。
香港政府 選挙の白票呼びかけ行為に刑事罰科す方針 - ảnh 1  香港政府トップの林鄭月娥行政長官=AFP/TTXVN
香港政府トップの林鄭月娥行政長官は13日記者会見し、3月中国が香港の選挙制度の変更を決めたことを受けて、関連する条例の改正案を発表しました。
それによりますと、選挙で白票を投じるよう呼びかける行為を禁止し、文字が書かれたTシャツを着て歩いたり、インターネット上に投稿したりして呼びかけを行った場合、最高で禁錮3年の刑事罰を科すとしています。
今回、中国が決めた香港の選挙制度の変更では、選挙に立候補する人は新たに設けられる委員会の審査を受ける必要があり、民主派の多くが排除されることになります。
このため選挙では民主派を支持してきた多くの市民が抗議の意志を示すために棄権したり白票を投じたりすると見られ、香港政府が神経をとがらせていることがうかがえます。
民主派の政党、民主党の羅健煕代表は、「なぜ白票の呼びかけが違法になるのか、全く理解できない。政府のやっていることは、市民の反感を招くだけだ」と批判しています。
このほか、林鄭長官はことし9月に行われる予定だった議会にあたる立法会の議員選挙を12月19日に、また、行政長官の選挙は来年3月27日に行う予定だと発表しました。(NHK)

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