EU代表がイラン初訪問 合意で関係強化へ

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写真提供:AFP


(NHK)イランの核開発問題の解決に向けた最終合意のあと、EU=ヨーロッパ連合のモゲリーニ上級代表が初めてイランを訪れて外相級の会談を行い、合意が確実に守られればイランとEUの結びつきが強化されるという見通しを明らかにしました。

イランの核開発問題を巡る協議で、欧米など関係6か国側の調整役を務めてきたEUのモゲリーニ上級代表は、最終合意のあと初めてイランを訪れ、28日、ザリーフ外相と会談しました。

会談後の会見で、ザリーフ外相が「イラン国民には欧米に対する不信感があり、それを解消する努力が必要だ」と述べて、制裁の解除を含めた合意事項の着実な履 行を求めました。これに対し、モゲリーニ上級代表は「制裁が解除されれば投資先として大きな注目を集めるだろう」などと述べ、イランが確実に合意を守れば イランとEUの結びつきが強化されるという見通しを明らかにしました。

また、ザリーフ外相は「共通の利益に向けた協力が始まる」と述べ、ヨーロッパにとっても脅威となっている過激派対策などについて協議する場を新たに設けることで、EUと一致したことを明らかにしました。

モゲリーニ上級代表はこのあと、ロウハニ大統領とも会談を行いました。
核開発問題を巡る最終合意のあと、ヨーロッパ各国は相次いで閣僚を派遣してイランとの関係修復を図る動きを活発化させていて、29日にはフランスのファビウス外相も初めてイランを訪れる予定です。

 

 

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