IAEA イランの地下核施設でのウラン濃縮活動開始を確認

(VOVWORLD) -IAEA=国際原子力機関は、イランが地下の核施設で今月9日からウランの濃縮活動を開始したことを確認し、核合意の形骸化が進む中で各国からイランへの批判がさらに高まることが予想されます。
IAEA イランの地下核施設でのウラン濃縮活動開始を確認 - ảnh 1       (写真:AFP/TTXVN)

IAEAは11日、イランの核開発に関する最新の報告書をまとめました。

それによりますと、イランが今月9日から中部フォルドゥの核施設でのウランの濃縮活動を開始したことを確認したということです。
フォルドゥの核施設は敵国からの攻撃を避けるために地下深くに作られたもので、核合意で活動が禁じられていますが、イランは今月、この施設でウラン濃縮活動を再開したとしてアメリカなどをけん制しており、今回、検証活動を行うIAEAが活動を公式に確認した形です。
さらに報告書では、イランがこれまでIAEAに申告していなかった国内の施設から微量の天然ウランが検出されたと指摘し、この問題について速やかに説明責任を果たすよう求めています。
これに対しイランのガリブアバディIAEA大使は「イランは最大限協力し、IAEAに必要な査察を認めてきた」などとする声明を発表し、IAEAに十分な協力をしていると反論しました。
今回の報告書は来週18日から行われるIAEAの理事会で各国に報告される予定で、核合意の形骸化が一層進む中で、各国からはイランへの批判がさらに高まることが予想されます。

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