新型コロナ禍における読書文化の拡大

(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症の蔓延の影響により、多くの娯楽文化活動が停止せざるを得なくなりました。しかし、これはベトナムを含め、世界の多くの人々は時間の余裕ができており、本を読む時間を持つようになりました。

最近、文化スポーツ観光省所属図書館管理局は「あなたと共に本を読む」というプログラムを強化してきました。具体的にいうと、図書館管理局は読書の方法と技能を紹介するため宣伝活動を行ってきました。

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これと同時に、国内の多くの図書館はオンラインで本を紹介する活動も強化してきました。多くの図書館が読者の需要に応えるため、Eメールで本を借りることを望む読者の要求を受け付けてから、読者の自宅まで本を届けてきました。

その他、多くの図書館が生徒学生を対象に、無料で本を読むサービスを提供したり、オンライン図書館を利用する方法を案内したりしてくれました。

その他、ホーチミン市では新型コロナウイルス感染症が流行し、厳しい社会的距離措置が取られていた時、同市の多くの家族は「社会的距離措置が取られた日に本を渡す」というプログラムから本や雑誌を無料で受けられるようになりました。

このプログラムはホーチミン市の共産青年同盟、ベトナム出版協会、ホーチミン市の情報通信局などの共催により開かれたものです。ベトナム出版協会のレ・ホアン副会長は次のように語りました。

(テープ)

「封鎖地区や隔離施設、社会的距離措置が取られている地区などで本を読む需要がとても高いので、このプログラムを展開してきたのです。私たちは出版社、書籍発行会社などに対し、活字本、電子書籍、ビデオブックなどを寄付するよう呼びかけた上で、これらの本を封鎖地区や隔離施設などに届けました。これまで、活字本およそ1万冊、ビデオブック2千点、電子書籍100部を人々に届けました。これらの本は科学もの、小説、生活技能を教える書籍、文学、アニメなどです。」

新型コロナウイルス感染症の予防対策の実施のため、仕事をすることができなくなり、自宅で休んでいる間に、それぞれの家族に本を届けるのは意義深いものです。

ホーチミン市ビンタイン地区に住むグエン・キム・オアンさんは共産青年同盟の同盟員が自宅まで赴き本や書籍を渡してくれたことを嬉しく思い、次のように語りました。

(テープ)

「暇な時、本を読むのは意義深いことです。子供たちに本を読む習慣をつけたいのです。毎日、数時間だけでも、子供と共に本を読んでいます」

社会的距離措置が取られていた時、人々は本を読むことに多くの時間を割きました。フェイスブックでも多くの読書グループが結成されてきました。これらのグループのメンバーは互いに面白い本を交換してきました。

これと同時に、「毎日30分間の読書を習慣にする」とか「読書は楽しい」、「毎日の読書」などの運動も繰り広げられ、多くの人々の関心を集めてきました。北部山岳地帯に住む教師であるグエン・テイ・ホンさんは社会的距離措置が取られている時期に、仕事が忙しくないので、本を読むことに対する興味が深くなっています。

(テープ)

「本を読んだ後、日常生活に本に書いてあったことを実践できるので役立ちます。私は読んだ本をフェイスブックで紹介し、生徒と父兄がこれらの本を貸してくれました。現在、生徒たちがオンラインで勉強するので、本を読む時間があるようになります」

新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している背景の中で、多くの人々の暇な時も増えてきました。ハノイに住む教師であるブ・クアン・タンさんは遠隔授業をするので、暇な時に、たくさんの本を読んでいます。

(テープ)

「この時期に、多くの本を買いました。暇な時があるので、自分の人生や将来などを考えています。新型コロナ禍が複雑に推移しているので、健康増進に関する本に関心を寄せています」

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本を読むのは社会的距離措置が取られている時期の暇つぶしであるだけでなく、自分の見識を豊かにするチャンスでもあります。ハノイの学生の一人グエン・トゥイ・ズオンさんは次のように語りました。

(テープ)

「本を読むのは知識や見識を広めることに役立ちます。本を読むことは新型コロナウイルスワクチンのようなもので、楽観的精神を高め、疫病を予防できるようになると思います」

新型コロナ禍の最中で、家で本を読むことは人々の心を落ち着かせ、自信をもって、新型コロナ禍がもたらす困難や試練に立ち向かうことができるようになります。また、これは共同体に読書文化を広げるチャンスとなることでしょう。


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