ベトナムの有名な作曲家フォ・ドゥック・フォン

(VOVWORLD) -フォ・ドゥック・フォンさんは、「故郷に帰る」や、「川よ流れて」、「イエントゥ山の雲の頂上で」など多くの有名な歌を作曲しました。彼の作品は叙事詩的なメロディーや、美しい歌詞、有意義な内容の詩で大人気となりました。
ベトナムの有名な作曲家フォ・ドゥック・フォン - ảnh 1  作曲家フォ・ドゥク・フォン

ベトナムの有名な作曲家フォ・ドゥック・フォンさんが9月19日ハノイで膵臓癌のため死去しました。76歳でした。

フォ・ドゥック・フォンさんは、「故郷に帰る」や、「川よ流れて」、「イエントゥ山の雲の頂上で」など多くの有名な歌を作曲しました。彼の作品は叙事詩的なメロディーや、美しい歌詞、有意義な内容の詩で大人気となりました。

また、2002年から2018年までベトナム音楽著作権センターの所長を務めたフォンさんは、有名な作品だけでなく、作曲家の作品の著作権保護にも大きく貢献したことでも知られています。

こうしたフォンさんは2001年に、文学芸術に関する国家賞を授与されました。

フォンさんは1944年に北部フンイエン省で生まれました。18歳で、師範大学理科に入学しました。しかし、在学中の1965年に、家庭が困難な状態に陥り、学費を賄うことが出来なくなるという理由で、大学を中退し、北部ホアビン省キュウロン農園のメンバーになりました。1966年に、フォンさんは、ベトナム音楽学校(現在のベトナム国立音楽院)に入学しました。1972年に卒業した後、有名な劇団や歌舞団から多くの注文を受けました。

生前、作曲家フォ・ドゥック・フォンさんは、VOVのジャーナリストの取材に対し、芸術活動の趣旨について次のように明らかにしました。

(テープ)

「ある人が私に勘が鋭い人であると言ってくれましたが、時々私は自分がまるで、そそっかしい人間のような感じがしました。私の作曲活動についてですが、アーチストは、自信と主観を持つ必要があります。私は自信に満ち、音楽に情熱を注いでいます。自分が作った歌曲に対して責任を負うと認識しています。」

作曲家フォ・ドゥック・フォンさんは文学、歴史、絵画、詩に夢中だった人です。20年間にわたり、彼は、有望な若い世代の作曲家の数少ない「先頭の鳥」の中に居ました。彼の歌曲を好む人たちは、あらゆる世代、年代の人々などです。というのは、フォンさんの歌曲は、美しいメロディーと優れた歌詞であるだけでなく、国の時代や人間の生活に繋がる意味を持っているからです。北部ホン川デルタ地域などの民族的音楽も、フォンさんの歌曲の特徴となっています。彼が作った歌曲は、多くの歌手の名を高めてきました。

女性歌手タイン・ラムはその中にいます。

(テープ)

「フォンさんが音楽に強い愛情を持っていることを尊敬しており、私は、音楽に対する彼の慎重さを身に付けるようになりました。」

フォンさんは亡くなりましたが、彼の作品は、大衆の心の中でいつまでも生きていることでしょう。フォンさんに対する多くの記憶を持っているという作曲家グエン・クアン・ロンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「今から数カ月前に、作曲家フォ・ドゥック・フォンさんの病状について知りました。しかし、著名な作曲家、私の子ども時代からの歌曲の作曲家との別れは、まるで親戚との別れのようです。音楽が好きな多くの聴衆は、私と同じ気持ちだと思います。」

作曲家フォ・ドゥック・フォンさんの人生に伴ったのはベトナムのソウルフルなラブソングです。 彼の故郷は彼の静脈に流れました。 それはまるで彼の人生の終わりまで流れる彼の血管のようです。彼はベトナムの音楽の為に全力で貢献してきました。

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