若い博士チョオン・タイン・トウンさん

(VOVWORLD) -トウンさんは薬剤師になる理由について「医師なら、病状によって限られた人しか救えないが、薬剤師なら多くの人を救えることが出来るから」と明らかにしました。
若い博士チョオン・タイン・トウンさん - ảnh 1トウンさん

チョオン・タイン・トウンさんは、国内外の科学研究において多大な成功を収めたことで、ホーチミン共産青年同盟中央委員会から2022年を代表する「ベトナムの顔」の若者の一人に選ばれました。トウンさんは薬剤師になる理由について「医師なら、病状によって限られた人しか救えないが、薬剤師なら多くの人を救えることが出来るから」と明らかにしました。

これまでに、トウンさんと仲間は、病気の克服に役立つ40あまりの新しい医薬化学品を研究し、生み出しました。近年では、HIV に感染したすべての細胞とウイルスを体内から放出するため、HIV ウイルスを殺す薬を研究し、研究結果は、アメリカと欧州で特許の出願手続きを行っています。現在、トウンさんたちは、細菌感染症の治療、傷あとの改善に役立つ新しい抗生物質の代替品を研究しています。

薬科大学の最終学年生であった2011年、トウンさんは、最初の研究を行いました。この研究結果は、国際科学雑誌に掲載されました。この研究結果について、トウンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「がん治療の薬を研究しました。当時、これは新しい研究であるとされていました。というのは、国内外で、この分野での研究が殆ど行われていなかったからです。当時のベトナムの状況では、設備や化学薬品、機械などが外国と比較できないほどでしたが、大学生である私でも、国際的な研究を実現することができる証となりました。こうした理由から、私は科学研究に従事することにしたのです」

トウンさんは、2011年に大学を卒業した後、韓国のソウル大学で大学院修士課程を修了して、デンマークのコペンハーゲン大学の博士課程を卒業しました。その後、アメリカのピッツバーグ大学で助教授を勤めた後、さらに、フィンランドや、イギリス、日本ほかの国での勤務を経て、2019年末に、ベトナムに帰国しました。

トウンさんはさらに次のように明らかにしました。

(テープ)

「ベトナムに帰国するにあたって、アメリカに住んでいる時、自分に3つの質問を投げかけ、こう答えました。第1は、十分な知識があるかどうか?当時、十分な知識を身に付けていると感じていました。第2は、ベトナムに帰国してから、研究を実現できるか?私はベトナムのみならず、多くの国での研究の経験がりました。これらの研究はベトナムでも実現できると思いました。そして、自分の研究結果はベトナムに適するか?私は、感染病、抗生物質、抗ウイルス薬などに関する研究を行っており、これらの研究テーマはベトナムにもあります。この3つの質問に答えられたことで、ベトナムに戻ることにしました」

現在、トウンさんは、フェニカー大学新薬研究チームのリーダーであると同時に、フェニカー大学薬学部の講師でもあります。2019年には、新薬の研究チームが発足しました。現在、この研究チームは、新しい抗生物質の代替品を研究するベトナムで唯一の研究チームであり、「メイクインベトナム」の医薬品開発を約束しています。

同僚と研究チームの仲間にとってトウンさんは、新しい研究方向をリードしていく存在です。研究チームの仲間は次のように明らかにしました。

(テープ)

「トウンさんは、多くの国での研究を経て、様々な知見を身に付けています。科学研究においては、私たちに情熱を与え、さらに、仕事においては丁寧さと慎重さなどを学びました」

トウンさんは、「2022年を代表する『ベトナムの顔』の若者の一人として選ばれ、健康ケア事業にさらに貢献するためのモチベーションになる」と明らかにしました。

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