障がいを乗り越え、伝統産業の維持・発展に貢献するホーケットさん

(VOVWORLD) -中部クアンビン省ミンホア県に住む少数民族クア(Khua)族の青年ホーケットさんは身体が不自由ですが、苦難を乗り越え、伝統産業の維持と発展に励んでいます。
障がいを乗り越え、伝統産業の維持・発展に貢献するホーケットさん - ảnh 1ホーケットさん

ホーケットさんは元々体が不自由ではありませんでした。17歳になった2005年、野良仕事をしに行く途中、災難に遭い、身体に火傷を負ったため、両足に障害が残ってしました。そのおよそ1年後に、ホーケットさんは、足と手指を動かすリハビリを始め、それから、家事ができるようになり、ついには、鶏、豚を飼育し、牛を放牧できるまでになりました。そして、2009年にホーケットさんは結婚しました。

2013年には、クア族の伝統産業である籐・竹細工を勉強し、勤勉さと手先の器用さのお陰で、様々な籐・竹細工による製品を作ることが出来るようになりました。そのほか、ホーケットさんは、籐・竹細工を地元住民に教えています。

ホーケットさんは次のように明らかにしました。

(テープ)        

「身体が不自由な私は、家族の生活のために、努力して、籐・竹細工の技術を身に付けました。現在、この仕事で、安定した生活を送っており、他の人にもこの技術を教えています」

障がいを乗り越え、伝統産業の維持・発展に貢献するホーケットさん - ảnh 2ホーケットさんが製造した竹編みのお盆

ホーケットさんは、フェイスブックや、ザロ(Zalo)などのソーシャルネットワーク上で竹編みのお盆、背負い籠、魚籠などを販売しています。彼が製造した殆どの竹編み製品は、芸術性、精巧さ、丈夫さ、環境への負荷が少ないこと、および実用性で高く評価されています。

苦難を乗り越えて、生活の安定を手に入れたホーケットさんについて、ミンホア県チョンホア村青年同盟のホ・タオ書記は次のように明らかにしました。

(テープ)

「ホーケットさんはお手本としてとても素晴らしく、他の青年が見習うべきです。体は不自由ですが、いつもその困難を乗り越えようと意欲的です」

一方、チョンホア村に駐屯しているラマイ国境警備庁の幹部、兵士らは、ホーケットさんの家庭をサポートしています。例えば、家の改修、浄水供給システムの設置などです。国境警備隊のカオ・スアン・ホアンは次のように語りました。

(テープ)

「ラマイ国境警備庁の青年同盟は、チョオンホア村の青年同盟と連携して、常にホーケットさんを見舞い、サポートしています。彼は障碍者ですが、自力で窮状を乗り越え、家族の生活を支えています。村の伝統産業を維持しながら、収入を得ています」

ホーケットさんは自らの力で苦難を乗り越えたことにより、ベトナム青年連合会中央委員会などから多くの表彰状を授与されました。

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