ダクノン省ナムヌン村のコミュニテイーベーズドツーリズム

(VOVWORLD) -ベトナム中部高原地帯テイグェン地方ダクノン省のクロンノ県にあるナムヌン村はダクノン地質公園の見学スポットの一つです。

この村の住民は少数民族ムノン族で、観光サービスを運営することにより、伝統文化を維持、保存しながら生活水準を改善できるようになっています。ナムヌン村に住むH’Krôngさんは今、新米の収穫を祝うための儀式を行っています。

ダクノン省ナムヌン村のコミュニテイーベーズドツーリズム - ảnh 1新米の収穫を祝う儀式

供え物は単純に地酒、ゆでた鶏、自主栽培した野菜と果物だけです。今年、H’Krôngさんの家族は多くのコメとコーヒーを収穫し、生活には余裕があります。新米の収穫式はムノン族の人々にとって欠かせないものとなっています。H’Krôngさんの話です。

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「稲を収穫して、家に運んだ後、新米の収穫式を行います。この式は家族の健康と豊作を祈るため行われるものです」

収穫式や村の祭り、ドラの演奏などはナムヌン村に住む少数民族ムノン族の人々が維持、保存している伝統文化です。そのほか、地元の人々は手織物、竹細工など伝統工芸を維持しています。ナムヌン村に住む職人Y Nhanさんは次のように語りました。

(テープ)

「私の仕事は箕(み)やかごを作るほか、農具も加工しています。畑仕事を終えてから、暇な時にこの仕事をしています。家族の伝統工芸を守りたいのです。これらの竹細工は主に家族で使うほか、買いたい人がいるならば売ります」

昨年、ナムヌン村の行政当局は地元の伝統文化の価値を発現するため、住民がコミュニテイーベーズドツーリズムの開発を支援してきました。Yôk Ju 村落の副村長は村人はホームステイを営んだり、民間文芸を公演したり、ローカル料理を作ったりして、観光客を迎えています。そのほか、手織物や地酒を生産する協同生産組合も結成されたと明らかにし、次のように語りました。

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「コミュニテイーベーズドツーリズムを運営することにより、伝統文化の維持のほか、手織物、竹細工などの伝統工芸、ローカル料理や農産物を観光客に紹介できるようになりました。これは地元の住民に収入をもたらしています」

そのほか、ナムヌン村にはかつての戦争中に革命根拠地が置かれていたことから、国家レベルの歴史遺跡があります。また、ここには多くの見事な滝、棚田、果樹園があり、詩的な風景に恵まれています。ナムヌン村人民委員会のH’Thương副委員長は次のように語りました。

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「村にはドラの演奏、手織物、竹細工など伝統文化と伝統工芸があり、コミュニティー・ベーズド・ツーリズムの開発に有利な条件が整っています。今後、コミュニティー・ベーズド・ツーリズムが徐々に発展することを確信しています」

最近、多くの観光客がナムヌン村を訪れ、地元の住民が生産した手織物と地酒を買いました。これはナムヌン村の観光開発に喜ばしい兆しと言えることでしょう。

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